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子どもたちを放射能から守るために。はかる、知る。「放射線見える化プロジェクト」

濃縮について(日光計測レポート4)

2013 年 07 月 18 日 22:15

こどもみらい測定所
こどもみらい測定所
 今回は、「濃縮」について書かせて頂きます。
 濃縮は、放射性物質の降下した各地で、厄介な問題となっています。
 一般的には雨水による移動による濃縮が多いのですが、今回は、清掃による濃縮というやや特殊なケースを、ホットスポットファインダーで見つけた折のことを記事にいたしました。

濃縮について

 今回は、「濃縮」について書かせて頂きます。

 放射性物質の「濃縮」は、主に雨水が集まったところに散見されますが、生物学的濃縮やその他の原因で生じ、高い線量を局所的に放つことがあります。
 例えば「路傍の土」と呼ばれるようになった道路脇に集まった土埃が、かき集めると数千〜1万Bq/kgを超えるような数値を示すことは、首都圏でも数多く見られています。
 また「黒い物質」と呼ばれる、側溝などに生えていた藍藻類のなれの果てとおぼしき物質も、濃縮で高い数値を示すことが見られます。当所の測定でも、葛飾区のマンホールの上に薄く堆積していた黒い物質様の堆積物が、20万Bq/kgを超えていた例もありました。これだけの数値を示すと、たとえ少量でも子どもに触れたりさせたくないもので、対処が必要です。
 濃縮は、雨樋の下など特定の環境・条件で起きることが多く、「ここは注意が必要かもしれない」といった予測はある程度つきます。
 原発事故後の世界で、事故由来の放射線が未だある環境に生きるにあたって、子どもたちを守るための「予測」と近づけさせないなどの「予防」が不可欠になっているように感じています。

 実は、今回の日光での計測でも0.7~1μSv/h程の比較的高い空間放射線量を示した「マイクロホットスポット」が見つかりました。
 とある施設の駐車場脇の木立の中で、木の根元周辺でした。歩きながら計測していると、何故かその場所だけ、ホットスポットファインダーの数値が「ぐっ」とあがるので、不思議に思い、状況を確かめました。
 すると、木立は広葉樹であるのに、そこには杉など針葉樹の焦げ茶色になった古い葉が積もっていました。脇に箒が立てかけられてもいました。
 その場所は、何年にもわたり清掃された落ち葉が掃き集められていたのでしょう。そこに昨年、一昨年の放射性物質を吸着した落ち葉がまとめられたことで、突出した線量を示す「マイクロホットスポット」になったと考えられます。
 もちろん、原発事故前なら、落ち葉をひとつの場所にまとめたままで、問題はなかったはずです。しかし今は、落ち葉ひとつとっても、こまめに集めて処理するなどの対応が必要となっているのでしょう。
 その施設には、こちらから電話させて頂き、マイクロホットスポットが見つかった旨をお知らせし、場所をお伝えするためにホットスポットファインダーのデータマップをお送りしました。これから、検討して除染などの対処をされる、ということでした。

 ホットスポットファインダーは、非常に応答速度が速いので、名前の通りホットスポットの発見に高い効果を発揮することが、今回、よく分かりました。
 皆様のリクエストにお答えして計測に伺った際は、マイクロホットスポットを確かめることも大事な取り組みになると思います。また、計測の際に、マイクロホットスポットの可能性のある場所の見分け方など、簡単な対処法などもお伝えできればと考えています。
 どうぞよろしくお願いします。


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