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子どもたちを放射能から守るために。はかる、知る。「放射線見える化プロジェクト」

放射線を「見える化」するために その1 

2013 年 09 月 20 日 22:20

こどもみらい測定所
こどもみらい測定所
本来は見えない放射線の分布を、効率よく可視化できる測定器が「ホットスポットファインダー(HSF)」です。今回は、放射線を“見る”ことのできる2つのケースについて考えてみました。

見えない放射線が“見える”時

 代表的な放射線にはα線、β線、γ線、中性子線などがあります。
 どれも肉眼では見ることができませんし、生命に関わるほど大量に浴びてもわからない事がほとんどです。これが放射線について警戒しなければいけない大きな理由のひとつです。

 ところが、極めて強い放射線が発生している状態では、放射線が間接的に「見える」場合があります。
 1945年、今から68年前の8月6日に広島で、8月9日に長崎で原子爆弾が実戦で使用されました。
 その際、強烈な閃光と熱線、直後の爆風、そして放射線と放射性物質によって非常に多数の人名が失われたのは周知の通りです。
 核分裂で発生するエネルギーはすべて放射線のかたちで放出されます。瞬間的に発生した極めて強い放射線が周囲の空気を瞬時に数百万℃まで加熱します。
 加熱された空気は火球を形成し閃光や熱線を放ちながら爆発的に膨張し爆風を発生させます。
これが核爆発です。非常に強い放射線が空気を超高温に加熱することで、間接的に目に「見える」状態になっているのです。

[動画リンク:1953年にアメリカ合衆国ネバダ州で行われた核実験]
http://www.youtube.com/watch?v=t8IvER-GGEY&feature=youtu.be&t=13s 

 他にも非常に強い放射線が「見える」場合があります。
 研究用の極めて小型な原子炉で、厚い水の層で放射線を遮蔽することで、核分裂反応を肉眼で観察出来るようになっているものがあります。
 原子炉も原子爆弾と同様ウランやプルトニウムを核分裂させたエネルギーを「利用」するものです。原子爆弾との違いは、核分裂を少しずつコントロールしながら起こしているという点です。核分裂のエネルギーがすべて放射線のかたちで発生することに変わりはありません。

[動画リンク:原子炉内のチェレンコフ放射光]
http://www.youtube.com/watch?v=mgNwtepP-6M 

 動画で青い光が見えています。これは核分裂反応で発生した放射線のうち、高エネルギーの中性子線が水中を進む時に発生する「チェレンコフ放射光」という光です。
 これもまた放射線が間接的に「見える」状態です。

 この2つの「放射線が見える」状態は、いずれも致死量を遥かに上回る極めて強い放射線です。
 いわゆるホットスポットといわれる線量の場所でも、これらと比較すると遥かに弱い放射線量ですから、当然そのままの状態で目に見えるはずはありません。その見えない放射線を「見える化」するために様々な機材が考えだされてきました。

 次回のコラムでは、それらの種類や特徴をご紹介いたします。(前田)

[放射線を「見える化」するために その2]
http://shootingstar.jp/project_report/118 

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